Entries from 2019-01-01 to 1 month

はじめての胃腸炎的なもの

人生ではじめて激しい胃痛と冷や汗と吐き気をもよおしました、こんにちは!とても頑丈なわたし。風邪もあまりひかず病気もせず、でしたが卒制のこの時期、色々と間に合っていないことと作品世界の自分の理想と現実の差に落胆したり色々あったりしてはじめて…

vibration

ますます思うのは感動は心臓のあたりで生まれる感覚と、脳のほうの信号の激しい振動であるこの世で痛いくらいに気持ちいいものは中毒性のある悲劇であるであるからにして常に胸に痛みを持つ我々の種族はもっぱらに快楽主義者というほかない

ソウルで凍る

目を閉じなさいそこに見えるでしょうソウルの荒れた雪の景色が誰もいないでしょう側には枯れた背の高い草が息がキラキラしているでしょうあなたの心臓は赤いでしょうこの想いも凍ってこの地に埋めてしまいましょう誰も永遠に見ることのないように誰も知らな…

友人と陰の会話をした

本当に陰のある人は案外その奥深くまで通える距離に近づくことを許してくれてはじめてその孤独をちらと見せてくれるものでしょう友人は美しい言葉を放った

左様ならば

左様ならばわたしはフィクショナルなものに永遠を見出そう左様ならばわたしはわたしのこどくをみなと同じくわたし自身で処理しよう左様ならば孤独で繋がるわたしたちは誰一人として孤独な者はいないのだから

万年筆

「はじめてでいらっしゃいますか?」彼は私にはじめてなのかを若干の確信をもって尋ねた「いえ、二個か三個かもっています」そうでしたか、彼は答える初めてではないことがなんだか申し訳ないことのように思ったわたしは尋ねる「何か気をつけるべきことなど…

無題

駅の近くのドアからドビュッシーが流れていた彼の好みではないはずだったがなぜかその時は、(またまたなぜだがと言わざるをえないのだが)ドアそのものから流れてくるドビュッシーにいたく心を奪われてしまったこれがいわゆる全てのものはタイミングであると…

アルパ

アルパは目を閉じた。喫茶店の中では、50代の男性たちの談笑とラジオから聞こえてくる女性ヴォーカルの歌が聞こえて来ていた。目を閉じて、この間のドライブの様子を思い浮かべてみる。カモメが一匹、空を飛んでいた。サングラスをかけた男。思い出されたの…

penguin

ペンギンたちは氷の上で眠る星空の下で愛をうたいたまごを産む彼らがなぜこの星で生きているのかをわたしは知り得ないペンギンが居なくても生態系は保たれるのではないかと無学の僕は思うけれどもそこにはなにか私たちに繋がる秘密の存在理由が在るのかもし…