Entries from 2017-12-01 to 1 month

カタストロフィ

君よ 知ってるかい 実は悲しみは君に快楽をもたらす時さえあるんだよ 脳の話だ。 そう、君の脳の話。 人々は時として悲劇の物語を 好んで読むだろう あれはね 気持ちいいからなのだよ。 僕たちは少し変態的な性質を持つ生き物なんだ、この世の中で。

退屈

僕が一番恐れているものは、 退屈である 悲しみや怒りやそういったものですらない 知っているかい? 僕たちは 時として実は 退屈よりかは絶望を 選ぶこともあるのだよ 絶望があれば退屈しないからね 実はそれくらい退屈というものを 君ももしかしたら恐れて…

ピコ

確かに二階の窓から見える 広い土地には、何棟もの小さな小屋が建っていた。 夜中に私がそこから月を見上げる時、ある部屋にはオレンジ色の光が灯り、ある時はまた別の部屋のカーテンが見えていた。 それらは突然姿を消した。 全てが夢のようであった。 あの…

フランス組曲

フランス組曲の5番はいつでも僕を 甘くやわらかな場所につれていってくれるのだった あの日僕が君の弾くピアノを そのピアノの下に潜って ピアノの裏の構造を眺めながら しあわせな気持ちで聴いていた あの場所に ( 5番はこれだ よ https://youtu.be/f_U0lm6…

カフェイン

「すべて消えてなくなる。 いつも最後にそう思う。 そうではない時を経て、 たどり着くのはいつも同じ場所。 嗚呼、またここへ来たのだと そう、思う。見慣れた場所。」 『どうして消えてなくなった状態の時にたどり着くその場所を、最後だと思うの ?』 「…

カタストロフィー

ねぇタブロ 私の翼を片方折ってくれないかしら そうしたら空を 夢見ることができるでしょう?

マヤコフスキ

そんなものは振り切ってしまえ 君は強い 君が求める そのこころに 全信頼を寄せよ 君の心は本物だ、 それを自らが信じきるのだ マヤコフスキ、君はそれを美しく 成し遂げるだろう

僕に絶望と希望

僕の中にはヒーローが居るんだ。 僕はたまにその人に感動すらする そしてある時は幻滅する 僕は僕の心の清らかで誇り高き美しさに涙する 次の日僕は 僕の弱さと醜さに吐きそうになる そんな僕を ばかねと可愛く笑ってくれる 君は僕だけの真の英雄

ユヴァルへの手紙

僕たちはいつか出会うだろう 僕たちはいつか同じ虹を橋の上から見るだろう 今は僕と君は川のこちらとあちらにいるが いつかはそこに橋が架かり 僕たちは出会うだろう 僕たちは愛を語り合うだろう 互いのそれまでの人生についての物語を聞かせ合うだろう 僕た…

崩壊したパイプオルガンに寄せて

人生には時に私たちが予測しえなかった 出来事が起こるだろう 絶望的な人生以外を描くことが困難な時期ですらも あらゆる可能性をすべてのひとが持ちうる希望が常に存在しているということの証であるだろう 予測できないことが起こりうる という予測 これは…

美しい瞳を見つめることとその人の人生を聞くことについて

ある人の瞳はとても美しく 深い湖のような、風が吹いて去っていく空のようであって そしてその後 わたしたちは その人の人生に起こった様々なできごと 幼少の宝物のはなしや 悲しいできごと 怒りや許しなどについての話を聞いた 物語を聴く以前にも わたした…

思い出を記憶する椅子

色々な思い出をずっと憶えていたいと思うことがよくある。 常にそう思っているかもしれない。しかし、 自分でそう思っていたはずのものも、いつの間にか忘れて人生が進んでいってしまう。 忘れてしまった事さえ忘れてしまっていることもあるかもしれない。 …

思い出を記憶する椅子

色々な思い出をずっと憶えていたいと思うことがよくある。 常にそう思っているかもしれない。しかし、 自分でそう思っていたはずのものも、いつの間にか忘れて人生が進んでいってしまう。 忘れてしまった事さえ忘れてしまっていることもあるかもしれない。 …

乾いたクールな場所へ

乾いた、 孤高の 絶壁の上の しかし絶対的な希望のような かっこいい場所に 共に、 行こう。 そこには強く 気持ちの良い風が吹いている 目の前には海があり 天気は晴れで 僕たちはすっきりとした気持ちで やる気に満ち溢れている