Entries from 2018-07-01 to 1 month

喪失

「電車で移動中に(東海道線です)僕は小さな女の子、と言ってもおそらく7、8歳の子がえんえんと泣くのを見ました。その泣き方は明らかに駄々をこねるような泣き方ではなかった。傍でやさしく見つめるお母さんもその僕の解釈のもとになっていました。「ぴぃち…

Bitter Sweet Sights

I saw the river water flowed.Color was blue.Sunshine was there with us,We were having cup of ice cream.Piano sounds came on,we started dance then.As noone see us dancing.Care nothing about others.Wind blows.

夕焼けの寓意

存在しないものにも我々は恋をするのだった私はいま、この世に実在はしない空というものに内包されながらにして、存在しない彼の色、夕焼けというものにひどく惹きつけられている。私もまた、彼の一部である。幻なのだ

夕陽予報士

拝啓 キリヤ先生お久しぶりです。こちらはとても暑い日でした。先生は今日の空を見ましたか。綺麗な紫色でしたが、見ましたか。ぜひ一緒に見たいと思ったのですが私が綺麗だなと思いながら庭をぐるりと一周して戻ってきたら、もう灰色が混じっていました。そ…

古い民謡「ツバメ」

「ツバメの雛は巣立つもの 僕たちはそれを見守るだけのものツバメの雛は空へ行くものここに共に永遠に生きるものではないものツバメの雛が巣立てたず共にいることは僕らが喜ぶべきものではないものツバメの雛がここを去らずには新しい世界は僕らにだってやっ…

お久しぶりです。

拝啓 清子さまお久しぶりぶりです。お元気にお過ごしですか。このところ、いつもより少し、仕事が忙しく、溜まり気味で心が灰色になっていたので、すっかりお手紙のことを忘れてしまっていました。今日は土曜日です。さきほど、お昼に書店へ行って綺麗な青…

空とアオ

彼女の名前はアオといった。彼女はとてもまじめだったので、すべての真実を知りたがった。地球上のすべての謎を自分でちゃんと解きたいと思った。でも、誰も真実のことを教えてくれなかったし、ついに彼女はこの世に真実という名前にふさわしい状態で存在す…