Entries from 2019-01-15 to 1 day

友人と陰の会話をした

本当に陰のある人は案外その奥深くまで通える距離に近づくことを許してくれてはじめてその孤独をちらと見せてくれるものでしょう友人は美しい言葉を放った

左様ならば

左様ならばわたしはフィクショナルなものに永遠を見出そう左様ならばわたしはわたしのこどくをみなと同じくわたし自身で処理しよう左様ならば孤独で繋がるわたしたちは誰一人として孤独な者はいないのだから

万年筆

「はじめてでいらっしゃいますか?」彼は私にはじめてなのかを若干の確信をもって尋ねた「いえ、二個か三個かもっています」そうでしたか、彼は答える初めてではないことがなんだか申し訳ないことのように思ったわたしは尋ねる「何か気をつけるべきことなど…

無題

駅の近くのドアからドビュッシーが流れていた彼の好みではないはずだったがなぜかその時は、(またまたなぜだがと言わざるをえないのだが)ドアそのものから流れてくるドビュッシーにいたく心を奪われてしまったこれがいわゆる全てのものはタイミングであると…