Entries from 2018-01-03 to 1 day
「願い事は口に出してはいけないという言葉を聞いたことがあるだろう? あれはね、 言葉で表現してしまうとして、 そしてその願いを言葉として受け取る人がいるとして、 表現しきれない部分に潜んでいる 美しさというものが伝わらないことになってしまうから…
拝啓 未来さま その後お元気にしていらっしゃいますか どちらの道を選んでも 僕たちは何かしらの後悔に似たものを 持たなくてはならないのだとして 僕たちは持つべき 持たざるべきどちらを選んでいるのでしょうか ある時僕らは それが存在しなかった夢を描き…
「わたしたちはね、たまに 夜にはとても悲観的になるものなのよ。 しかも、夜のわたしたちの ひとつの心というのは とっても正しいような表情で 私たちのもうひとつの心に語りかけてくるでしょう。 朝の私たちのほうがよほど信じるに値するときもあるわ。」
「少なくともあの人にとっては それがその時必要だった」 エフはそう呟いた 僕にとってある時あるものが (それが馬鹿げた、あるいは 少しの邪悪さを伴うものであっても) 必要であったと 君にとってもそのような時は あるだろう 彼にとってもそのようなものご…
僕は 万年筆用のインクを探していた そこには様々な色のインクが 置かれていたが 僕が 求めていた色は存在しなかった そもそも僕は 僕がどの種類の色を求めていたのかすら 知らなかったのだから でもたしかに僕の中には確かに 僕の求める色が在るのだ それは…