しばらく私はその存在を忘れていた
彼女はここに居た時にも
とても静かに過ごしていたから。
だからわたしは今でも彼女がここに居て
ただ目に見えないところに座っているのではないかと思ってしまうのだった。
でも私は思い出した。
そうだ
彼女はもうここにはいないのだった。
私の知らないところへ行ったのだった。
もはや彼女が存在するのかどうかさえわからなくなり
はじめからいなかったのではないかとさえ
感じるけれど
確かに彼女は今もどこかに居るのだった
私がその頬を撫で
目を合わせた時間は確かにあったのだった
全てが無くなったのではなく
時間が過ぎ
その瞬間はそこに残ったままに
ただ存在の移動があるだけであった
(知らない誰かが買ってくださったHelloちゃんという作品からの構想 、Helloちゃん元気かな..どこにいるのかなぁ)