重低音とともに


この曲において
ベースは定期的に心臓のような音を鳴らす

僕は電車の規則的な揺れに魂を預けながら
そのベースの音の中に隠れようとする

ボーカルは歌う

「僕の心臓の色は黒色
 帰るよ 僕がやってきたあの道に」


僕は明日が今日の続きでないことを祈った
今日の記憶さえない僕が僕でさえない一日であることを願った