昔の灯り

お盆だからだろうか。

 

昔の親戚のお葬式を思い出す。

今はだいぶ少なくなったけれど、昔は家でお通夜やお葬式をするのが多かったですよね。

 

たぶんあれはもう25年以上前だと思うけれど、

夕方から夜にかけての暗い中でお葬式の目標となるような不思議なあかりが灯されていたような思い出がある

 

黒い空気の中にぼんやり浮かぶオレンジ色の光や、おそらく提灯のようなもの、賑やかなカラフルな灯りもあったような気がする

 

参列のみんなはビールを注ぎあったりしている。みんなスーツを着ている。わたしは母の真似をしてお化粧がしてみたくて、その時ボールペンでアイラインをひいてそこに出かけて行った気がする。まったく、なにをやってるんだか。(笑)

たしか母や親戚に見つかって、笑われた気がする。生命力の、性の芽生えだったんだろう。お化粧やそういったものたち。

ある意味お葬式ともつながっている。

 

 

 

あとはこれはまた違うお葬式。

たぶん日本に住んでいる韓国の知り合いかおそらく遠い親戚のお葬式。

こちらはたしか白か黒の韓国の服を着ている人たちがいて、みんな「アイゴー」と泣いている。この時わたしは先程のお葬式の時よりもっと幼かったように思う。そこは狭い場所で、特に激しく泣いているお婆さんが1人いて、みんな目を伏せていた。わたしは一体誰が亡くなったのか全然覚えていないし、その時もその日が一体なんなのかもわかってなかったかも。

 

なんでこんなに生々しく覚えているんだろう。

お盆だから思い出すのだろうか。

お葬式はある意味で生きてるひとたちの生きてるなーという実感を引き出しますよね。

 

お盆期間らしい日記でした。

 

おわり。