お坊さんとアーティストはどこか似ている気がする

美術作家として活動するとき、どこで展示したいか、どれくらいに価格を設定するか、などなど色んな方向性は自分で決めてゆきます。

 

大きなギャラリーに所属すると、その後の年間のスケジュールや値付けやその他の色んなことはギャラリーと相談しながらできるみたいですが、そうでない場合はアーティスト自らが行います。(私も無所属です。日本の場合しか知らないですが知っている範囲だと所属した場合も毎月お給料がもらえるわけではないです。)

 

美術の学校にいる間は、講評会があったり、学校が決めた行事や展示に参加するので、自らが作戦を練って活動計画を立てていく機会は多くありません。卒業後に、突然予定がなくなるので、どこから手をつけていけばいいかわからなくなったりもすると思います。(私もいまだによくわかってないけど、笑)

 

私が最近とても関心のあるジャンルである「お寺」とお坊さんの関係に似ている部分があると思います。多分特に実家がお寺でなかったり、そこでは働かない場合など。

大寺院での活動をするのか、個人で教会?のような単位のお寺を運営するのか。

個人でやっていく場合はどのような方向性でいくのか自分で決めたり・・

 

 

また、最近はSNSでお坊さんたちも活動なさったりしてますね。

お坊さんは、仏教の教えを広めたいのだけれど、「そのお坊さん」自体の人気が高まって、お坊さん目当てにお寺にくる人も増えて、それがきっかけで仏教に触れることになるわけなのでいいのだろうけれどお坊さんは葛藤があるみたいな。

それ、アーティストもよくあります。

 

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そういうことで今この本を読んでいます。

 

既存のシステムに乗っかっていくだけではやっていけないので、お寺さんが「自分で考えて」いろいろなものを社会に提案していく、というようなことが書いてあります。

 

純粋にわたしの最近の好きなジャンルである「寺」「仏教」を知るという点でもとても面白いし、アーティスト活動をする上で不可欠な「自分で舵をとる」ことの勉強になります。

 

引き続き読みます。