2017-06-19 石と乙女 詩 poetry 「この大きな石は今日のことを 忘れずにいてくれる ことでしょう ある日わたしたちが座ったことを 大切に持ち続けてくれるでしょう 石は誰にも それを語ることはないでしょう 砕かれ、小石や 砂つぶになっても 溶けて例えばそれが どこかのガラスのコップにうまれかわっても この石は わたしたちの代わりに 持っていってくれるでしょう この瞬間を たとえ私たちが すべてをわすれても 誰もいなくなってしまっても 」