透明の夜に



誰かのかわいい笑い顔であったのか
ひとつの本であったのか
朝のきもちよさだったのか


ぼくはどこに繋がっているのでしょう


風が吹くでしょう 強く
空は暗い透明になるでしょう
ぼくもその透明に溶けていくでしょう


ぼくはどこに繋がっているのでしょう


きっと君も あの子も
そう思う日があるでしょう


そのような透明の夜を
通り抜ける日が
みなにあることでしょう