種をまく日

制作をしていて、種をまく日というのがある。


何日も何週間もうんうん、なぜか進まずにいたのが、
ある日突然「ああ今日だ」と、ぱっと
たとえば方向性が見えたり技法の謎がとけたりする日がある。それが種をまく日だ。


いまわたしは、野菜を種から育てている。
野菜の種も、まくべき日、ふさわしい日というのがあるみたい。たとえばこの先の天気、気温などを見計らって「この日!」となる。その日でなければならない、それは天が決める。それにしたがってわたしは種をまく。


これと同じことがなぜか芸術の製作過程でもおこる。
とても面白い。


植物の種類によって、種まきのあとの様子が違うけれど、それは芸術も同じで、三日後に目が出てくるものもあれば、もっと長く時間をかけるべきものがある。

不思議ダナ