愛されている樹木

「愛されている樹木は違う。
とてもかわいいのだよ。

一切のひねくれはなく
彼らは悲しみも見たことがないのだ。

しかしながら不思議に悲しみそのものを
その花びらのうちに持ちうる花もいる。
僕はそういう花に惹かれてしまう。
僕の遺伝子が彼女を好きと言う。」