お爺さんは言いました
(ちなみに、そのお爺さんは木でした)
「何がどうなっていくか、
どうしてこうなってしまったか、
どうしたらどうなるか、
己が何を望むか、
何が幸せの定義とされるか
これでよかったのか」
「そんなことは誰にもわからない
そして答えすらない
君はそれを考えなくてよい
というよりは考えても.. ゴホゴホ
今よき人として楽しく生きること。
それだけでよろしい。」
空には青い鳥が飛んでいました。
池は澄んでいて、青と紫の中間の尾の長い魚がひらひらと泳いでいきました。
僕は泣きました。
そして風の音を聴くことにしました。