スナフキンの訴え



たぶん僕たちはなにかを見逃しているのだ
本当の何かがどこかにあるはずだ
ここにあるものは紛い物なのだから

君たちの歌はもう聴きたくない
何も見たくもない

風の音だけを聞いていたい
僕は自分の重ささえも感じたくない

きょうは


どうかもう歌わないでくれ
歌うとしたら
僕から100キロメートルは離れたところで。
まるで僕の世界に君たちがいることを僕が忘れるくらいの程度で。


僕は眠りたいのだ
僕が僕であることも
僕の生きる関係も
すべて捨ててただ眠りたい

君の歌も
君たちの噂話も

もう

うんざりなんだ