ソフィスティケ

窓越しに見えた彼の自転車にはソフィスティケと書いてあった
が  僕は一瞬プシュケーのことを思い出し
そしてすぐにそれがソフィスティケイトのフランス語であることを知った


外に出ると日が暮れかけていて空はオレンジ色と青色になっていた
大分 透明度の高い色彩という感じだった

僕はとても懐かしい気持ちになったので、それがいつの出来事から沸き起こる感情なのかを掘り起こしてみた

たぶん2、3年前の感情に起因するらしかった


その時僕は全く満たされていなくて
ある種の羨望感とともに日々に恋していた