接着剤で色の粉をくっつけるの巻



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3年前くらいに絵を描き始めた時の(英文学部→政治経済→藝大院ガラスだったのでデッサンと絵を描いてこなかったけど描きたくなったのでかこうとおもってはじめた。)、油絵のテレピンオイルを久しぶりにみつけました。「水彩絵の具の水の役わり」とメモがあります。「つまりうすめる」とも書いてあります。笑 

⚫︎水彩絵の具の場合、色の粉末を、
支持体(紙など)に接着するのはアラビアゴムといういうアカシヤ科の樹木からとれる天然の樹脂で、それを水で薄めて使います。
⚫︎アクリル絵の具は色の粉の接着剤がアクリル樹脂で、これを水で薄めてつかいます。
⚫︎油絵具は、接着剤がリンシードオイル(亜麻仁油)、ポピーオイルなどで、それをこの写真のテレピンオイル(松脂を精製したオイル)や石油から作られているペトロールオイルで薄めてつかいます、スパイクラベンダーオイルというとてもいいラベンダーの香りのオイルもあるんですが、ものすごく高いのでなかなか使えません。でも、このオイルは溶かす力が強いので、たまにちょっと乾いてしまったけど描き直したい時などに使います。あ、あと油絵具が「乾く」のは、水分、というか油分が蒸発するのではなく、酸素と反応して起こる反応です。気温が高い方が酸化(酸素と結合)する速さが早まるみたいで、暑い日々のほうが乾くのははやいようです?あと、使うオイルによっては黄変しやすいものがあり、その黄変は特に暗い場所に保管しておくと起こる反応のようで、日光に当てると黄変ぐあいが少し直る場合もあるようです。

長くなってしまいました。

あ、
あと
⚫︎日本画は、接着剤はなんだと思いますか?答えは下に書いておきます^_^

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答え) 膠(にかわ)です。動物の皮・骨・筋などを煮出した煮汁から作られます。鹿や、魚、ウサギなどいろいろです。ただ、「日本画」というカテゴリ、名付け自体すこし解釈が難しく、日本画カテゴリーであっても膠を使わない場合もあるかもしれません。明治に西洋の文化が日本に入ってきたことで、それに対応するものとして名付けられた側面があるからのようです。 お寺などの建物にある絵など、膠で描かれた絵が多いというイメージがあると思うのですが、昔日本でも「密陀絵(みつだえ)」という油絵具もあったそうです。顔料(色の粉)を練る乾性油(主に荏油 えごまあぶら:おいしそう)に、乾燥促進剤として鉛の酸化物密陀僧(みつだそう)を加えて用いたのでこう呼ばれた、とのことです(Wikipediaより)。法隆寺の玉虫厨子扉板絵もみつだえだそうです^^ いつか描いてみたいなあ。