説明とおまんじゅうと緑茶




「ねぇ。
説明しなければ理解できないことは、
説明したとしても理解できないことである、と誰かが言っていたのを知っている?」



『えぇ、聞いたことがあるわ。できればそんなことに遭遇しないで生きていきたいと思わない?
説明を求めている限り
その状態では私たちは永遠にわかりあえない。切ないことだわ。』



「そうだね。まぁ、とりあえずはこのおまんじゅうと緑茶を楽しんでからにしよう。難しいことは考えなくてもいい。おまんじゅうと緑茶のある、とても安心できる場所に僕らはいま、リラックスして存在しているのだ。さぁ、たべようか。」