匿名は不思議で面白い

コロナが始まってから、BASEと言うシステムで作品のオンライン販売を始めた。

 

前に藝大のショップで私の作品に偶然出会って、買ってくださった方が情報を見て買ってくれるパターンが多かったけれど、最近試してみようと思ってBOOTHと言うサイトで、売る方も買う方も、住所も名前も匿名でやりとりできると言うのを始めてみた。

 

美術作家がギャラリーで販売する際、作家の方は購入者の方の情報はほとんど知らされない。たとえば、かなり気に入っていたようですよ、とか、そういうことは教えていただいて嬉しいな〜と思ったりする。ギャラリーを通して、信頼関係も含めつつ作品販売をすると言うのが今も主流と思う。

 

それとは別の仕組みとして、

全く別次元の話として、匿名での作品の販売というのはとても不思議な楽しい体験であるなと思った。地球上の知らない誰かの、知らない土地のどこかに、作品を送る。配送業社はその行先はわかっているけれど、私は知らないので。。ヤマト運輸さんに作品を持っていき、どこかに届けてください、、という感じで発送をするのだ。

 

何かこう、祈る時の気持ちになる不思議な体験だった。