大勾玉展

大田区立郷土博物館で「大勾玉展」を見てきました。私が目が行くのはやはり硝子製勾玉で、大昔の石や土のガラス用鋳型や、溶けやすい鉛入りガラスの際に流し込みの方法で鋳込みに使っていただろう土製の坩堝(るつぼ)とかき混ぜる棒、実物が見れて感動しました。大昔のモノづくりを実感。大昔の日本でのガラスの勾玉は、当時まだ日本で原料の砂を溶かすところからガラスを作る技術はなかったため、海外から入ってきた、既に原料(砂など)→ガラスになったものを再利用して勾玉の形に溶かし込んでいたようです。わたしもやっていることは同じなので昔の玉作り職人にシンパシーをかんじました。

映像もありました。長野市にある玉依比賣命神社では児玉石神事というのがあって「御田祭の翌日早朝に拝殿で行われ、古来から神社に奉納された玉類を数えあげ、玉の数の増減でその年の吉凶を占うものである。」とのことです。展示室で写真撮影不可だったので少し記憶が曖昧ですが、たしかその勾玉たちのなかの、子持ち勾玉の形をした三つの勾玉がほかの玉を産むと伝えられているとのこと、だったような? なんとなく増える話は仏舎利、舎利石もそういう話がありますね。東寺の仏舎利奉請勘計略記などにも書かれているとのこと?ふしぎふしぎ

 

石などのように自然素材でなく人間がうみだしたものなのになぜかつよく惹かれるガラスの素材に心動いた1日でした。

大勾玉展は10/16までです。
大田区立郷土博物館
図録は完売とのこと。

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