いつだって観察者

いつだって観察者だ

私は見ている

みな空を渡っていき 私はそれをただ見ている

虫が飛んでゆく 何世代にも渡って飛んでゆく

ただの観察者である私はいつも一人で空を見ている

ただの観察者である私もまた いつかこの世を去るだろう

ただの観察者である私は 心配する

ただの観察者であるこの私が死んだ時 誰がそれを観察するのだろう

観察者の観察の感想を私は聞くことができるのだろうか

 

(poemだよ)