私はあの木だ


 私はあの木だ
 わたしはあの空であるだろう
そして私は彼であり また彼女だ
彼らの痛み 胸の弾む気持ち 静寂
それらも また 私なのだ

もう私は何に怒ることも 同情を寄せることも
誇らしさを感じることも 悲しみを持つことさえもできなくなった

彼らはわたしであるのだから
だれもが すべてのものがこころをもっているのを
私は発見したのだ