2021-09-09 記憶 詩 poetry むかしむかし家族大勢で海へゆき ある時は太陽をながめ ある日は嵐を 雨を聴き 種から根が出て植物は大きくなり 枯れてしまった いまではみないなくなり 今はひとりで窓の空を見つめている僕は 風の音を聴くのです 僕もいつかいなくなるでしょう また誰かが雨を眺めて 僕は雨のその中に元素として入って また海へゆきましょう