人の用事でついて行った伊丹で、いつも読む人のブログを読んでいたのですが。
田辺聖子さん追悼、との記事を読む。
私は本はよく読むが、ジャンルはもっぱらノンフィクション、新書などに偏っていて、
物語となるとほとんど読まない。
のでもちろん田辺さんの本は読んだことがなかった。
読んでみよかな、と思ってその場でKindleでダウンロード。読みながら
田辺さんについて調べると、ナント伊丹に長年お住まいだったというではないですか。
偶然って本当に面白いなあ、と思いながら
その土地の図書館へ行った。
地域の作家コーナーがある。
田辺さんと、そして宮本輝さんの本がたくさん。
ここ一週間で私は、彼らの本をたくさん読んでいる。
新しい作家の世界に出会うことは、
そっくりそのまま自分の世界もどんどん変わっていくことと同じだ。
自分の中に新しい血が流れ出す。
この言葉遣い、本に流れている空気、(まぁもちろん舞台がその辺りなのでそうなのですが)、
これは本当に兵庫っぽいなあと思う。
東北生まれ育ちの私からすると、あの辺はとても
生っぽく、おしゃれで、柔らかい。
東北の土地には、鋭い寂しさ、青っぽい美しさ、乾いていて粉が舞うような感じ、
そういうのがあるんだけれど。
新しい本や土地に出会うのはとても楽しい。